前に書いたエントリー、1日500人以上集客するブログではアクセス解析で全体を見ました。今回はもっと実践的に、ページの強弱や鮮度をコントロールして強いコンテンツにもっと集客させる方法です。
風水におきかえた、ページランク スカルプティングにつながっていますので、長いですけどぜひ最後までお読み頂けたらと思います。
今回はページごとの強さをはかって、どうやって記事を書いて(リンクして)いったらイイのかをご紹介します。
まずはいつも通りデータから。
時間といっしょにセッション数は増えていく
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アタリマエですけど、時間がたつと古い記事はアクセス数が増えます。このグラフは、左はしが書き始め(エントリー1)で、右はしがデータを取った5/31(エントリー288番)のセッション数です。
右下から左上に向かって、見えない直線があるみたいです。右下の0から左上は1600(?)くらいに向かって、セッションの多いページがつながります。
その見えない直線にたいして、棒グラフの大きいところがセッション数の多いエントリーです。
また、大きい棒グラフを中心に、前後のエントリーも多くなっていることがわかります。これはライター(ボス)が内部リンクを考えられていて、アフィリエイトのあるページにセッションが集まるよう操作されているのです。
ページ「コンテンツ」ごとの強さを知る
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時間に関係している「見えない直線」を基準にするとよくわからないので、セッション数を経過した日数で割ってみました。これを「ページ集客力」とします。
目盛りは、全体のページ集客力を平均した1.74を基準にしています。とりあえず1.74をこえていたら強い、下だったら弱いと言えます。※新しい記事は2や3で割られているので、ちょっと精度が低いかも(?)
2倍の3.48や3倍の5.22になっているページもありますけど、ここに内部リンクのはり方と、ページランクやクローリングを制御するヒミツがあります。
このグラフはすでに操作されたあとなので、どうやったのかを解説します。ぜんぶは時間的にムリなので、重要なところをわかりやすく。
風水的SEO「ヒトとクローラーへの最適化」
はじめはテンプレートのお話から書こうと思ったのですけど、半年くらいの連載になりそうなので、ホントに内部だけにします。
ページ集客力の強いコンテンツへ集中リンク
SEOを意識して記事を書いていると、ときどき「なぜかアクセスが多いページ」が出てくるはずです。そのページにたいして、内部リンクをはるための関連するエントリーで一方的にリンクをはります。
この絵では「A2」にアクセスが多かったとき、A5~A7を新しくエントリーして一方的にA2へリンクします。このとき、A5~A7は毎日連続せず、間をあけてエントリーできると効果的です。
A5とA6のように、関連が深かったら更にわかりやすく強めるため相互リンクします。A7も同じですけど、ここではホントに一方的にリンクをして強くします。
これで「A2」は、ページランクを上げることができ、A5~A7へアクセスされたヒトもA2への導線があるため、トラフィックも増えます。
何でもリンクすればイイっていうことではなくって、B3とC4とした「テーマが違ったり関連性のうすいページ」からはリンクしません。
ポイントは、検索エンジンだけではなくって、ヒトにも評価されてるエントリーへ案内するっていうことです。有益なコンテンツは自分ではなくって他人が評価するという考え方からです。
検索からのアクセスが多いっていうことは、最適化されていて有益なコンテンツっていう意味になるので、正しいSEOといえます。
ちなみに私たちは、このリンクのやり方を「コンセントする」って言っています。
アフィリエイト連載型の引き返しリンク
文字数が多くなりすぎたり、長文になってテーマが分散しそうなときは、1ページに書かずに3~5ページにわけて書かれたりします。
A3がアフィリエイトです。A1からはじまって、A2でもっと詳しくして、A3でご案内します。A4では補足のようにリンクしてとりあえず完成です。A3のページビューを増やすために、関連する記事を書いたらA10、A35、A77のように、あとからつけ足してA3へ案内します。
例えば「チョコチップ マフィン」でアフィリエイトをするとき。
- マフィンのレシピと、できあがりを説明します
↓↑ - おいしいチョコチップの作り方を説明します
↓↑ - 手作りしてもどうしてもかなわないマフィンがA社のコレ!
↑ - A社のイイところはマフィンだけではなくって・・・
A3への導線です。文章のどこにリンクするかで、A2からA1、A3からA2の逆流もおさえるようにコントロールできるので、ここは日本語のテクニックになります。(たぶん私にはできない…w)
A4をエントリーしてA3へのリンクを追加し、何日か更新しなければトップページにA4があるので、A1~A3への導線にもなります。
SEOをご存じではないアフィリエイターさんに多く見られるのは、ぜんぶのページにアフィリエイトリンクをはられることです。
それもイイのですけど、記事も少なくうすくなると、コンテンツの評価が検索エンジンにもヒトにも低く見られてしまいます。
ECサイトのブログでは、回遊性からのCTRを考えると導線としてムダに見えますけど、読んだヒトをハマらせる文章力と、内部SEOによるページの強化は重要です。
この内部リンクのはり方は、アフィリエイトのページ「A3」がスモールキーワードで上位表示する可能性が高くなります。
テーマ特化の「中型」内部リンク
ブログ全体を100としたときに、カテゴリーを5つにわけると各20っていうことにします。1カテゴリーに10ページあったら、そのページは「2」では「ない」のです。※あとで解説します
ブログの中のカテゴリーAの中のようすです。
A1、A5、のようにときどきテーマAのことを書いていくと、A5のコメントが多くついて、とても強いページになることがあります。
このA5にたいして全部の記事からリンクをはって強くします。さらに全部のページから「カテゴリーA」へ発リンクします。カテゴリーAからのリンクは記事がもくじのようにインデックスされるので、内部リンクはあります。
これは、A5がとても強いのですけど、カテゴリーAとしても強くするためにメッシュリンク(網目のような)をつくります。テーマはAなので、クローラーは気にせずに全体を最適化するのです。
このカテゴリーAが強くなると、前回ご紹介したように「テーマAについて書かれた関連のあるブログ(サイト)」ということになって、ブログそのものがミドルキーワードで上位表示できることにつながります。
ホントはもっと種類はあるのですけど、大きくわけて重要と思うのはこの3つです。
内部SEOで重要なことは「日付をあけてリンクして、古い記事にもクローラーを案内すること」です。
ボスのブログは被リンクがほとんどないですけど、今でもトラフィックが多いのは、新しいエントリーから古いページにリンクをはるからです。
このやり方を基本として私も見ているので、クライアントさんが自由に記事を書かれても、アクセス解析からリンクのはりかたを考えてトラフィックを増やすことができています。
ページランク スカルプティングとnofollowの関係
海外SEO情報さんで解説されている「ページランクスカルプティングは無効」のエントリーをごらんになられた方も多いと思います。
そして、たくさんのブログでカンチガイされて「nofollowは意味がない」っていう記事が書かれていますけど、それは早とちりです。
nofollow属性には
PageRankの転送を消す効果はあっても、nofollowではないリンクへのリンクジュースは増えない。だから、ページランク スカルプティングは無効
っていうことで、nofollowする意味とはちがいます。
風水的SEOの考え方
発リンクやリンクジュースを外に出すっていう考え方が多いですけど、私(たち)はそう考えていません。
私があまり意味もわからずに書いた「風水的SEO「NoFollow」リンクの考え方」ですけど、今読むとわかりました。ボスありがとうw
SEOは検索エンジン最適化なので、Googleで最適化しようと思えば、参考になったり有益だと思うリンクに"nofollow"することは「最適ではない」ともいえます。
これは「参考にしたサイトへは発リンクしよう」っていうことと、有益だったり関連性のあるリンクに「nofollowするべきではない」って教えてもらったからです。
Googleは「関連性」と「有益」なことを強調しています。ここに主柱があるので、例え話として「SEOの説明を風水にたとえてリンク」をしても"nofollow"です。
たとえば、和菓子のブログに「世界最速の自動車」へのリンクは関係ないのでnofollowです。
だったらリンクしなきゃイイじゃんって思いますけど、どうしても何かの説明があってリンクすることがあります。引用もとのエントリーでも、私はWikipediaの「風水」にたいしてnofollowをつけていました。
関連性を強く(弱く)するための仮説から来ています。
「nofollowという手法での最適化、リンク操作は自然に逆らってしまう」と思うと、絵で見る最適化「正しくないSEO対策」がアタマに浮かんだので、そういうことなんだと思います。
nofollowはリンクジュース(ページランク転送)を消してしまいます。消えてページランクは他のリンクには行きません。
ここまでにギモンがあります。
ページランクってどこからうまれるの?
オーソリティサイトからに決まってるじゃん、と思われるかも知れませんけど、ぜんぶのWebサイトが信頼されてるWebサイトからリンクでつながってはいません。
ボスのブログのように被リンクがほとんどなくっても、検索順位が上位になります。これは、清音(すがね)さんから教えて頂いた海外のエントリーがヒントになります。
わかりやすく解説して頂けると期待してw、くわしくは書きませんけど「ボスの毎日更新ブログは、検索エンジンからの評価はとっても高いかも知れない」っていうことです。
清音さんへの解説のおねだりはTwitter{@suganeseo}からしてみましょう :)
[2009-08-04 追記]
清音さんがブログに書かれました。リンク先「2」のことです。
ホントのページランクは中から出てる(仮説)
テーマ特化の説明で書いた「ブログ全体を100としたとき」です。
- ブログ全体:100
- テーマA:20
- ページA-a:5
- ページA-b:5
- ページA-c:5
- ページA-d:5
- テーマB:20
- テーマC:20
- テーマD:20
- テーマE:20
- テーマA:20
ページA-aは「5」って書いていますけど、この強さが「10」になることはあります。そうなっても、ほかのページは「3.3」にはならず「5」とします。有益な記事を書いても、他のページが評価が下がることはないですし、ページ数が増えても他のページの評価は下がりません。
ブログ全体を100としていますけど、この数値はページやカテゴリ、もちろんトップページの評価もあって「100%」ですけど「100点」っていう固定の数値ではありません。
ページ数が増えてコンテンツが増えると、点数は上がると考えられるからです。
ツールバーのページランクは見えますけど、その中に200以上ある見えない要素のうちの何を「見えるページランク」として表示しているかは、Googleしか知りません。
ボスのブログは、Page Rnak「2」ですけど、私の「4」より、情報の量はとっても多く、Google検索からのトラフィックも多いです。
ページランク スカルプティング は生きている
発リンクのリンクジュースをへらしてしまう、っていう考え方をすると無効です。海外の記事でも「dead!!」など「もうだめだ!」みたいなエントリーがありましたけど、風水なSEOでは実践的です。
彫刻(Sculpt)で流れの大小を操作することはできませんけど、内部構造を相対的にみたとき、風水(Feng-shui)のように制御することはできます。
「消えてしまうからもったいない」っていう考え方は、Google(マットカッツさん)は「そんなに単純ではないよ」みたいに解説されてます。
また、清音さんがページランク スカルプティングの考え方を仮説から、わかりやすく説明されています。
- ページランク・スカルプティングから、現在のSEOに重要な要素を考えてみる。 | 清音のSEOブログ
Googleがなぜページランク スカルプティングを無効にしてしまったのか、リンクジュースは蒸発してもnofollowによる効果はあるっていう仮説からの解説です。
※説得力があるのは、海外のSEO情報を読まれていて、ぜんぶはブログに書かれていないからだと思います。
. - コメント欄から流れ出るリンクジュースについての追記 | 清音のSEOブログ
コメントで「nofollowの発リンク」が増えると、普通の発リンクのページランク転送がへるのでは?っていう質問への回答と、考え方を解説されています。
今回、説明した3つのリンクのはりかたは、どなたでもわかるようにリンクだけで絵にしましたけど、ホントはnofollowを使って調整されていて、一方的なリンクの部分が相互リンクになっていたりします。
これは、実際にボスのブログ(文章)を見て頂かなければ説明できないので書きませんけど、海外SEO情報さんの「ページランク スカルプティング」の解説からできているので、ぜひ鈴木さんのブログで勉強されてください。
彫刻は無効かも知れませんけど風水は生きています。でも、ホントは「nofollowが無意味になる日が来るといいな」って思います。
今回の記事を書くにあたり、ボス{@boss_}がご自身のブログのURLを清音(すがね){@suganeseo}さんへお伝えになりました。
私が書いたエントリーのデータがホンモノっていうことを証明するためだそうです。こころよくお引き受け頂いたsuganeさんと、私のことを気づかってくれた上司に感謝いたします。 ありがとうございます :)