Googleウェブマスターツールで「上位の検索クエリ」が100位まで表示されるようになりました。
これを利用して検索結果の順位とクリック率をしらべてみます。サンプルのひとつはクライアントさんにデータ公開をご協力頂きました。
ありがとうございます :)
4種類のデータです。
ランクは、A(高い)から E(低い)の5段階にしました。
| 種類 | ブランド | SEO施工 | その他 |
| 個人ブログA | C | C | 私のブログ |
| 個人事業 | D | B | レンタルカート |
| 大企業 | A | E | CMS(ASP.NET) |
| 個人ブログB | E | A | ボスのブログ |
私のブログを入れた理由は説明用です。期間がみじかくって数値が低いのでデータとしての価値はあまりナイと思います :P
※このエントリー内の画像はクリックすると大きくなります
Google検索での表示回数とクリックスルー
新しくなったウェブマスターツールですけど、私は毎日いろんなサイトで使うのでブックマークレットにしています。
- WMT
- IEだったら右クリックで「お気に入りに追加」
Firefoxはツールバーにドラッグなど - ウェブマスターツールに登録しているWebサイトへ移動
- 実行するとダッシュボードへショートカットできます
※Googleアカウントにログインしていないとダメです
- IEだったら右クリックで「お気に入りに追加」
まずは私のブログ(pillcase.com/seo)の「上位の検索クエリ」
設定は「ウェブ検索」の「(日本)Google.co.jp」です。
左の表示回数と右のクリックスルーから、月単位でデータをとって合計しています。ここのポイントは、%になっていて「数値」ではないので相対的にみる必要があるっていうことです。
表示回数
- 検索順位(x)… 期間全体の合計より50位までの範囲
- point(y)… 1%を1ポイント、1%未満も1ポイントにしました
たとえば4月の表示回数の1位は「特化ブログ 37%」で37point、「yahoo seo」3point、「アドワーズ」2pointっていう感じです。
上のグラフより、私のブログは4位から16位くらいまでに多く表示されているみたいですね。
クリックスルー
表示回数とおなじで、xは50位まで、yは%をpointにしています。
このグラフによると1位がめちゃめちゃ多いですけど、ブログの名前で検索されることが多いので、ブランドの力が強いっていうことです。逆にキーワードでの検索(SEO)に弱いっていうことになります。
ランキング別クリック率(面グラフ)
- ランキング(x)… クリックスルー20位まで
- 重要度(y)… 表示point平均÷表示point×クリックpoint
表示回数のグラフは、そのサイトのランキング分布率を見るものなので「表示回数がすべて同じなら?」っていう条件にするために、倍率(重みづけ)をクリック数に掛けました。
数値にするためにはGoogle Analytics のアクセス数に%をかけるとイイと思ったのですけど、ウェブマスターツールの数値と整合性があるかわからないっていうことで、この計算になりました。
※ちなみに計算式は私が考えたのではありません :)
くりかえしますけど、1位の重要度が高い理由はブランド名(SEO 対策 の 薬 箱)で検索されてクリックされているからです。
ランキング別クリック率(円グラフ)
面グラフを円にもしました。
どのくらい1~3位がクリックされているのか比較するためにです。
「ブランディング・ゼロ」Google検索のクリック率
先にボスの内部SEOとスモールキーワードのブログです。この数値が固有名詞(?)に影響されない平均なものと言えます。
なぜ「ゼロ」なのかは、ブログの名前がミドルキーワードなのです。
※例:ブログタイトルが「アンティーク時計」「ダイエットサプリ」など
おもにスモールキーワードでの表示回数
表示は4位から15位までが多いです。20位くらいまでは検索ユーザーにたくさん見られていることもわかりました。
実際に検索してみると、たしかに3位以下が多いのですけど、タイトルとスニペットがわかりやすいので集客力があるんだと思います。
そしてクリックの比率です。
クリックされるのは1位、12位以下はほとんどナシ
1位がとっても多くて、2位から思いっきり落ちます。3~10位まで落ちていって11位がちょっと上がります。2ページ目の1番最初に表示されるからでしょうか。
今まで参考にしていた米AOL2006年のデータ(SEMリサーチ)と比較してみます。全体のCTRはわからないので1位を1としてみると…
2位は1位の3割くらいになっていて、AOLのデータと比較すると2位の率はほとんど同じです。でも3位より下はスゴく落ちます。
分母が少ないのでWMT2009のほうは精度が低いかも知れませんけど、YouTubeや画像、ローカル検索の影響はあると思います。
検索精度が上がっていることや、検索リテラシーもかかわっているはずですよね。
クリックの85%が3位まで
これを見ていえることは「4位以下で成果報酬を要求するSEOタイサク業者は検索結果サギ」っていうことです。
1~3位でも私たちは成果報酬業者はインチキと思っているのですけど、12~20位で費用が発生するのなら(料金にもよりますけど)月間検索数はビッグキーワードクラスでなければ価値があるとは思えないです。
1つだけ、それもブログのデータなので、次はECサイトの数値をカンタンに見ていきます。
レンタルカートは「タイトルと店名」内容で集客
月商数十万円の小さなECサイトです。
こちらはボスが昨年の秋頃からお手伝いさせて頂いているネットショップで、ミドルキーワード(月間検索数1万回前後~)5種類以上で最適化されています。
表示で2位が高くなってるのは、1位にWikipediaが多くて1位はとれないっていうよりも、ならなくてイイそうです。
目的が「調べる」ことならWikipediaでイイですけど、購入したり写真をくわしく見たいなら2位でもクリックされます。
店名はオリジナルなので、お店の名前でGoogle検索するとサイトリンクが出ます。店名ではYahoo!は1位固定で、ミドルキーワードは4種類が1~50位をのうち、だいたい2~6位に出ているみたいです。
リンクビルディングは「勝手にブログで紹介されてる」ことです。売ってるものが良かったら、バックリンクは自然に増えつづけるっていうことですね。
商品のテーマは同じでも、販売しているものが競合していない大きなお店やTLDのECとは、もちろん相互リンク大歓迎になっています。
SEO不要?大企業はブランディングで集客
こちらは月商億単位の企業です。
1位がとんでもないことになっていて、円グラフでみると1~3位を合わせると96%もあります。いったい何のキーワードで最適化されているのか聞いてみると「ぜんぶ社名w」だそうです。
失礼ですけど、そこまで有名な企業ではないと思うので、社名で96%はサイアクだと思います。私から見た原因の一部はこんな感じです。
- タイトルがぜんぶいっしょ
- 画像レイアウトのために見出しタグが使われてる
- バックリンクのほとんどがリンク切れ(404エラー)
- サイトマップがない
- 商品ページにiframeを使ってる
- ページのセッションが切れてエラーになる
- Javascriptのエラーがたくさんある
- 技術者がアウトソースなのにASP.NETでつくられている
- ボスがアドバイスしていない
書き出すと40項目以上の重要な改善があるそうですけど、言っても聞かないしやらないから知らないとのことです。
404にならないようにマッピングしてリダイレクト(301)にするよう、SEOを意識したサイト移転計画(SEM五足の靴)も教えてあげたのに見なかったっていう、ある意味スゴイWebチームです。
ちょっとどころではなくイジワルですけど、落ちていくところを見るのは大変貴重だっていうことで私も外から見させて頂いています。
最近サイトリンクが消えて、メインのブランド名がときどき2位に落ちています。売上が落ちているのはトラフィックが原因なのですけど、内部の画像やデザインばかり気にされているみたいです。
私の個人的な意見としては早く倒産してほしいです(こらこらw)
Googleの検索結果順位とクリック率2009
検索表示は下位まで見られてる
クリックされているのかは別です。20位までに入っていればお金くださいっていう業者はひどいと思います。
角田さんがブログで書かれた成果報酬型はSEO詐欺もごらんください。私もそのとおりだと思います。
クリックスルーは1位、2位は落ちて、4位以下はとっても少ない
1位がクリックされて目的のコンテンツがあったら2位以下はクリックされませんけど、ムリヤリSEOやスパムで順位を上げたページだったら、検索結果にもどって2位以下でもクリックされます。順位、タイトルやスニペットも重要ですけど、検索ユーザーの目的は内容です。
これが順位よりもコンテンツが重要っていう理由です。
SEOの知識と施工次第でECサイトの売上げは大きく変わる
私の会社の方針ですけど、業者としてお手伝いするWebサイトや個人事業のECサイトは私たちも選んでいます。ヘンなものを売っていたり、安くないものを激安で最適化なんてしません。正直な経営をされていたら検索上位になってもイイと考えているからです。
ブランディング+SEOの重要性
以前ネタにさせて頂いたDELL社のブランディングはスゴいものでした。SEOはイラナイって思ったのですけど、今回の大企業は検索からのトラフィックをたくさん取りこぼしています。
Web制作に最適化の知識や技術がないことは、とってももったいなくって企業は危険な状態になっています。
タイトルでおおきく出ましたけど、私たちが持ってるデータだけでは小さかったりブランドにかたよっているので「間違いないです!」とは自信をもって言えません。
ウェブマスターツールのデータは過去6か月分しかありませんけど、100位まで表示できるようになったことは大きく、最適化やキーワードを強化するのにスゴく使えます。
アクセス解析の Google Analytics では、クリックだけですけど検索順位つきのデータをフィルターでとれるようになりました。
集客と収益につなげるSEO(対策)はカンタンになったように見えますけど、ライバルも同じ環境を手に入れられるので、今まで以上にムズカシイ戦術になっていきます。
新しくなったウェブマスターツールは、以前よりもわかりやすくなっています。海外SEO情報さんのエントリーのウェブマスターツール「上位の検索クエリ」活用法をお読みになりながら実用されてください。
調べてもどうしてもわからなくなったときは、Googleのウェブマスターヘルプで相談してみるとイイです。問題のあるWebサイトのURLが書いてあったら私も回答に参加するよう言われています。
このエントリーの公開データは、私がブログでお見せするためだけに例として掲載したもので、ココがスタート地点です。
これから先を分析して、改善や増強することが重要なので業者に負けないくらい、いろいろ試して公開して私たちにも教えてください :)
根拠のあるSEO(対策)がGoogleならできます。








> Web制作に最適化の知識や技術がないことは、
> とってももったいなくって企業は危険な状態に
> なっています。
というところに大変共感しますね。
バックリンクをいっぱいくれるSEO業者を使った競合がいるとか、商品がうまく広告しきれない、とか、知識不足がWeb効果を得られずにしてしまっている、かわいそうな企業が増えてきて、表現があまりよくないけれど「守り」の型SEOコンサルが仕事として増えている感じです。
「攻め」型のSEOはブラックハットな領域に踏み込んじゃうけど、アフィで頑張ったりしていると、それはそれで…、という部分もあったりするので、個人的には、どちらの知識もかき集めますが。
知識はあったほうがイイですけど、それを使うかの判断ですよね。
私は守りや攻めっていうよりも、SEOはWeb制作や集客のキホンって教えられてるので、どこまでアタリマエができるのか、ためされています(ボスにです)
ブラックとホワイトも考え方のちがいで、どちらとも言えると思います。
たとえば、企業のある地域の市区町村役場(?)のトップページにお金を払ってリンクをして頂くときに、バックリンク目的はちょっと黒くて、ホントにその地域を応援したくってアピールするなら白に近いと思います。
でも、どちらにしてもリンク買ってることになりますよね。でもGoogleは有料リンクあつかいしないんです。ココがよくわかりません :)