効果的な集客方法はSEO-インターネット白書2009より

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impress R&D 社さんに転載の許可を頂きましたので「インターネット白書2009」より、SEOに関連するデータを一部ご紹介しながら、解説をしていきます。

どのくらいSEOが重要と思われてるのかが、調査データっていう数値の根拠からわかると思います。

 

SEO施工やキーワード広告を使われていないクライアントさんに聞くと、Webサイトへの誘導(集客)で思いつかれることで多かったのは、この3つです。

  • 期間とインプレッション数で費用が発生する画像広告
  • リンク購入によるSEO対策 ※注意:検索エンジンスパムです
  • 雑誌や新聞のような紙媒体への出稿

私が聞いたデータは10数社なので少ないですけど、インプレスさんのイ「ンターネット白書2009」は、中小企業だけではなくって、従業員数5千人以上まで、広く調査されています。

 

 

実施しているアクセス誘導対策

 

実施しているアクセス誘導対策(複数回答)

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資料 8-1-13 実施しているアクセス誘導対策(複数回答)
サンプル数:2009年 N=1,534 2008年 N=1,000
※「行動ターゲティング広告の出稿」は、2009年より追加した項目

 

  1. SEO」が最も力を入れられているアクセス誘導対策
  2. 「紙メディア」は、2008年と比較して低下率が一番大きい
  3. 「行動ターゲティング広告」が新しく追加されて約10%の関心
  4. 「特にない」は、約30%もあって、前年比で4%増加

低下している項目は「紙メディア」のほかにも「他社サイトへのバナー広告」もあります。理由は、不況のせいで広告予算が少なくなっていることと思います。

予算が少なくなったから、集客(アクセス誘導対策)方法として「SEO」を考えられている企業が多くなったっていう見方もできますけど、ホントに効果があったのでしょうか?

次でご紹介しますけど、その前に「特にない」が約30%もあります。こちの「30%」は大きく、複数回答なのに「特にない」って答えられたっていうことになりますので、コレだけは単一回答といえます。

ホントに何もしてない企業ってあるんですね…

 

最も効果が高いと思うアクセス誘導対策

 

最も効果が高いと思ったアクセス誘導対策(2008-2009)

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資料 8-1-15 最も効果が高いと思うアクセス誘導対策(単一回答)
サンプル数:2009年 N=1,534 2008年 N=1,000
※「行動ターゲティング広告の出稿」は、2009年より追加した項目

 

  1. SEO」が最も効果を感じられている
  2. 「キーワード広告」が2番、「メルマガ配信」が3番め
  3. 「紙メディア」が実施では2番めに多かったのに4番に落ちた
  4. ほとんどの集客方法でアクセスアップ効果を感じにくい

やっぱりSEOSEMが重要って書きたいところですけど、紙媒体からのアクセス誘導はトラッキングが間接的になってしまうので、「効果を感じる?」っていう条件ではムズカシイと思います。

ほとんどの方法で効果を感じられていませんけど、アクセス解析をしていない、または数値は見ていても分析(ホントの意味での解析)をされていないのかもしれません。

 

アクセス記録の収集・解析状況(2008-2009)

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アクセス解析は、タイミングによって見る場所と周期がかわります。

導入すぐあとは毎日、数値が集まってきたら1週間ごと、1ヶ月たてば日報と週報にして推移を分析できます。ただ数値を見てるだけではダメで、「この数値をどうしたいから、何をしたらイイのか?」を考えて、対策することが重要です。

 

 

「従業員規模別」アクセス誘導対策の実施と効果の比較

 

「従業員規模別」アクセス誘導対策の実施と効果(2008-2009)

※クリックすると大きくなります

資料 8-1-14 実施しているアクセス誘導対策(従業員規模別)
資料 8-1-16 最も効果が高いと思うアクセス誘導対策(従業員規模別)
サンプル数:2009年 N=1,534 2008年 N=1,000
※「行動ターゲティング広告の出稿」は、2009年より追加した項目

 

資料8-1-14と8-1-16の中から「SEO」「キーワード広告」「紙メディア」の3つを比較するグラフです。

  • 左の軸(0~50%)は、実施しているアクセス誘導対策
  • 右の軸(0~25%)は、効果が高いと思うアクセス誘導対策

 

実施しているアクセス誘導対策

  1. SEO」は、従業員数1,000人以上と50人未満で比較的多い
  2. 「紙メディア」と「キーワード広告」は、従業員数に比例

2は予算がかかわるので、規模が大きいほど実施されています。

1も同じですけど、50人未満の規模で多くなってる理由は、費用をかけずにWeb制作現場だけでも、知識さえあったらできることです。

費用対効果がとっても高いので、SEOは中小企業では特に重要と思われているのですね。

 

効果が高いと思うアクセス誘導対策

  1. SEO」は、小規模な企業ほど効果を感じられている
  2. 「紙メディア」は、どの規模でも効果を感じにくい
  3. 「キーワード広告」は、10人未満の企業でも効果を感じられてる

ココがすごく重要って私は感じています。

私がお仕事で入らせて頂く制作現場では、中小企業や個人経営の方が多いのですけど、大企業は代理店にぜんぶおまかせしているってお聞きしました。

小さな会社では、写真やバナーの制作、コーディングまでぜんぶ自社で担当さんやオーナーさんがつくりますけど、大企業ではアウトソーシングがおおくなって、現場がよく見えないのでは?と思います。

代理店の報告だけでは、契約が有利になるように考えられているかもしれません。ぜんぶウノミにされず、社内でも数値に強いヒトが分析されることをオススメします。

 

 

効果的な集客方法は「SEO」まとめ

このフレーズでSEO関係のヒトたちは、私もふくめて「やっぱりね!」と思っています。たぶんw

でも、かたよりすぎるとキケンです。

  1. SEOは重要なので、必ず実施する戦術のひとつ
  2. SEOがカンペキでも、他の戦術を使う競合には勝てない
  3. SEOが100%でも、10の方法を70%できる競合にも勝てない
  4. SEOを考えてる時間に、他社は集客力をつけて勝てなくなる
  5. 勝ち負けではなくって、自社の力を100%出すためのSEOが必要
    ※注意:カンペキな100%のSEOはありません

どのくらい重要なのかは、私の上司が「趣味で日記を書いて、毎日1,000人集客」しています。

 

今回お借りしたデータは、「インターネット白書2009」P.244~246の3ページだけです。ぜんぶで300ページあって、付属のCDはプレゼンで使えるデータ集が収録されています。

初版が2009年6月21日になってますので、2010が発売されるまで、あと8ヶ月くらいあると思います。

今からでもご購入を検討されてみてはいかがでしょう?

※Amazonでのご紹介ページはこちら

 

最後になりましたけど、転載をご快諾を頂けました impress R&D社様に感謝いたします。ありがとうございました! :)

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