SEO対策は戦術、ならばアナタの戦略は?

あとで読む

ニュース記事で「杉浦太陽」(という文字)が「住太陽」に見えて、しばらくパソコンから離れてゆっくりした方がいいと思いました。

1月1日に書いて、ページビューがトップになっている
ボスに言われたSEO担当者「7つの掟」 - SEO対策の薬箱
を、アイレップの渡辺さんのエントリを参考に考えてみます。

 



SEO対策のひとつとして特定のキーワードで上位表示、できれば1位を取る!ということもあげられると思いますが、ではその上位(1位)を取る理由は何でしょうか?

私が思いつく理由は、

  1. 単純に集客(アクセス)数の向上
  2. SEMより高くできる費用対効果
  3. 競合他社や同じカテゴリのライバルに勝つ
  4. サーチエンジンの仕組みをできるだけ知りたい
  5. 上位に出ることを楽しんでいる


どれも私が当てはまっているのですけど、1~4は戦略(目標や目的)につながります。でも、5はそれが見えなくて、その後がないのです。

私はSEMやマーケティング全般からSEO対策へ勉強してきたので、上からの順で重要だと意識していますが、みなさん何を目的にSEO対策をされていますか?

SEO導入後の指標はランキングだけでなくトラフィックやコンバージョンなど他の指標もあわせて考えなければいけないのは当然なのですが(それを理解していない人も多いですが)、最近の検索エンジンはパーソナライゼーションやローカライゼーションによって検索結果が個別化されているので、ランキングという指標は意味ないんじゃないの?という話。

- 引用元:SEOで重要なのはランキング?トラフィック?:渡辺隆広のサーチエンジン情報館 - CNET Japan -


ここで思い出したのがウチのボスが遊んでいる内部SEO
禁欲的なスモールキーワード特化ブログ - SEO対策の薬箱


「1位を取る」という気はぜんぜんなくって、できるだけ多く集客するという目的。ただひたすら文章の内容を考えて、結果としてスモールキーワードを量産しています。何が上位表示になっているのか気にしていないようですし、よく考えたら調べても意味ありません。(キーワードの種類が多すぎるので1種類あたりのアクセスが少なすぎます)

1位になって当然の組合せを1つの記事で複数個ねらって、その内のいくつかが当たったり、考えてもいなかったキーワードで検索されているからです。

話をもどして、ランキングという指標は意味があるのかといえば、意味はあると思いますが「指標」とはちょっと違うと思うんです。目的がなにかハッキリさせて、戦略としてまとめ、方向を決めることになるので、10位以内に入りました=合格→成果報酬ください というのは何だか不自然です。

 

ECサイト(営利目的)での指標

SEM、リスティング広告なら簡単です。

Adwordsなどは、すべて管理画面にリアルタイムで自動で集計されているので、結果として報告することは「1クリックの単価(CPC)と1コンバージョンの単価(CPA)」がクライアントさんの求めている数値で、さらにチューナーの技術の指標で「表示回数(imp数)とクリック率(CTR)」を出すことにしています。このとき、広告の掲載順位は指標や目的になりません。

ちなみに、私が書いたテキスト広告のキーワードマッチのCTRは1.0~2.3%で、効果測定用に同じグループ内にボスが書くと2.0~4.7%くらいになります。CVR(コンバージョン、成約率)は売っているものや単価によると思いますが、2%未満で1%を切ることもよくあります。高価なものだと0.7%を超えられなくなったりするそうです。

もちろん、商品や見せ方がマズければCVは上がらないですし、ランディングページ(LP)がへたくそだったらそれもCVRを下げる原因になります。

 

SEO対策とブログ(非営利)で指標をつくるには

たとえばのお話ですが、このブログの目的をハッキリさせてみます。

私の目的は「(Googleが禁じ手にしている)リンク購入によるSEO対策をせず、オリジナルのSEO施工でユニークユーザー数を上げること」です。そして指標にする数値は「RSSの購読数100、ソーシャルブックマークが1つのエントリーに100以上付く記事を書くこと」にします。

これをSEO対策の上位表示にあてはめてみると、またもやたとえばですが、CVR1%でCTR50%くらいとします。

CTR50%は何かのキーワードで1位を取った時のクリック率です。50%は高すぎると思いますが、この場合は多めにみた方が良いと思うので。

 

例)月間検索数12万のキーワードでSEO対策して1位

12万imp÷30.5日×50%=1,967クリック → CVR1%=19.7件/1日


・・・高いですね(笑)

でも12万はキーワードにもよりますが無理です。
検索数を落として2位表示でCTR20%にしてみます。


例)月間検索数1万のキーワードでSEO対策して2位

1万imp÷30.5日×20%=66クリック → CVR1%=0.66件/1日


現実はこれも難しいような気もしますがこんなものでしょう。
1ヶ月で20件のコンバージョンになりましたが空論です。非営利(無料)なのでCVRに根拠が無くて、LPの質によって大きく変わるはずです。

ここまで計算見させといて何だよ!とか思わないで(笑)

 

まとめ

ランキングの10位以内、上位表示の成果報酬。
自分のブログの目標やSEO遊びならアリですけど、それ(ランキング)でお金をもらうのは中途半端すぎます。

(ということは、SEO対策業者というネーミングがおかしい?)

販売なら、検索数、販売需要、順位、CTR、LPO、導線、購買意欲、操作性、リピート対策、のような流れだと思うので、単純に「順位だけ」ということと「検索数の意味」を詳しく説明(またはクライアントさんが理解)しないのはズルイと考えます。


コンサル寄りなお話になってしまいましたが、実はとある大企業から「SEO対策しませんか?」の営業電話がかかってきて、どうしようか悩んでいたところなのです。

このブログを読んでいただくのが早いような気がしますけど
この記事書くのに3時間もかかってしまいました。

 

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